アルバイトでも残業代を請求する権利はある?

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【はじめに】

「人手が足りない」、「仕事量が多くて時間内に終わらない」などの理由から、やむを得ずサービス残業をしている人は多いと思います。
サービス残業が会社全体で暗黙の了解となってしまっている面もありますが、本来雇用者は残業をした労働者に対し、決められた給料に加えて残業代を支払わなくてはなりません。
今回は、中でも残業代の請求がしにくいイメージのある、アルバイトの残業代の請求方法を大まかにまとめます。

【アルバイトの残業代を請求する方法】

1.残業代を請求する権利
残業代の未払いが問題になるのは正社員というイメージがありますが、雇用形態がアルバイトであっても決められた時間よりも多く働いた場合は残業代を請求する権利があります。
その根拠は労働基準法にあり、「どんな形でも雇用契約を結んでいる場合は残業代を支払う義務がある」という決まりになっているためです。
国の法律ですので、仮に会社の雇用契約に「残業代は支払いません」などと書かれていたとしても、会社はアルバイト社員に残業代を支払う義務が発生します。

2.残業代の計算方法
まず、アルバイトの残業代は1時間単位ではなく1分単位で計算します。
出勤時と退勤時に押すタイムカードに証拠が残っていて、分単位での計算が可能となるためです。
提示にタイムカードを押させて残業をさせる会社もありますが、その場合も残業した時間をきっちり記録しておきましょう。
アルバイトの労働時間は8時間未満のことが多いため、法定労働時間の基準が適応され、
労働時間 = 実際に働いた労働時間 - あらかじめ決められていた労働時間
という計算で、残業代を出します。
この他に、休日出勤や深夜出勤をした場合は、割増手当というものが付けられます。

3.会社に残業代を請求する
残業代を計算したら、タイムカード(勤怠記録)、給与明細、雇用契約書などの記録を証拠として揃えます。
タイムカードを押させた後で残業をさせる会社の場合は、メール、SNS、社内で撮影した写真など、とにかく「定時以降も会社で仕事をしていた」ということが分かる記録を集めます。
請求方法は、会社と労働者の関係性や、どれくらい悪質かによって変わってきますが、一番いいのは上司に直接掛け合ってみることだと考えられます。話し合いで解決するならそれに越したことはありません。
それでも上司に言いくるめられたり、不遇な扱いをされてしまう場合は…
・もっと上の責任者や本社に連絡する
・「配達証明付き内容証明郵便」をバイト先に送る
・労働基準監督署に申告する
・弁護士に依頼する

などの方法があります。(下に行くにつれて強い手段となります)

【最後に】

今回は、アルバイトの残業代の請求方法をまとめました。
実際に会社に残業代を請求するかどうかは別にしても、知識を持っておくだけでも、今後の働き方をより良くするきっかけを掴めるかもしれません。
また、残業代と会社に訴える気力とお金を天秤にかけて割に合わない場合は、残業代がきっちり出る職場への転職を考えるのも一つの手ではないでしょうか。
現状の不満を解決するための方法は一つではないので、切羽詰まる前に自分に合った権利の守り方を模索することも大切です。

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