日本の企業には能力給と成果給という2つのお給与の仕組みがあります。
今回は能力給についてしっかりお話していきたいと思います。

◆能力給とは
まず能力給とはどういう事なのか、確認していきましょう。
能力給とは、一般に業務効率を基準にして支払われるお給料の仕組みの事を言います。
この従業員ならこのくらいの働きは出来るだろうという、人事部の能力評価によってお給与が決まってきます。
この能力給は特に営業職に導入されやすい傾向にあるようです。またこの能力給にはいろんな制度があります。
次にどんな制度があるのか確認していきましょう！

◆各給与制度のお話
①年俸制
最初に年俸制の説明からです。
年俸制は賃金を年毎に決める方法です。
サッカー選手や野球選手はこの年俸制ですよね。
例えば、事前に来年は3000万円で行こうと話し合いをする事で、その3000万円を基準に一カ月の給与が決定するようになっています。

②裁量労働制
この制度に関しては、ほぼ労働者が業務をいかに早くこなせるかによって変動していきます。
労働時間という概念はなく、どれだけ物を生産できるのかで決まってきますね。
職人さん系に多いですね。
もっと分かりやすく言うのであれば、有名な陶器制作などはどうでしょうか？職人さんが一日に何個、どんな作品を作れるかによって売上も大きく変動してきます。
職人さんたちのお給料は、当然作品や商品を販売しなければお金は入ってきません。
良い作品が売れれば１時間で仕事は終わるでしょうし、良い作品ができるまで一日何時間も仕事をすることもあるでしょう。

③完全月給制と日給月給制
休み関係なく月給全額支給する方式と、休んだ日数分を給与から差し引く日給月給制があります。
一般的な社会人は、完全月給制のところが多いですね。
また日給月給制は、建設業の下請け業者などに多いようです。
一日12000円という給与を決めて働きます。
当然休みの日はお給料は出ません。
これが日給月給制ですね。

④年齢給
年齢によって決まるお給料です。
別名、年功序列給とも言われています。
近年ではめっきり減りました。
昔までは年の功だけなんとやらと言うように、年配の人の方が仕事は出来ていたのですが、近年では能力あるものがどんどん上になっていきます。
年齢が上がれば、給与も自然と上がるのがこの方式ですね。

◆最後に
このように、能力給とはいろんな形式から成り立っています。
企業はその業種によっても、どの制度を活用しているのかはそれぞれ違います。
就職する際は、このような給与面でもしっかり見て確認しておくのもいいのではないでしょうか。