営業職とは?未経験でも就職しやすい職種の魅力と面接のポイント
会社の売り上げに直接貢献する営業職は、会社の花形的な職種であり、最も重要な職種です。しかし、ノルマがキツイや残業が多いなどネガティブなイメージがあり若い人に敬遠されることが多いようです。営業職は、実績が数字で表されるので、成果をあげればあげるほど会社から評価されるやりがいのある仕事。スキルや知識が必要と思われがちですが、実は未経験でも就職がしやすく転職を目指す人にはおすすめの職種です。今回は、営業職の魅力と営業職に就くメリット、面接試験でのポイントなどを解説します。
営業職の主な種類
多くの企業で採用されている職種の「営業職」。やりがいのある仕事であると言われている一方で、ノルマや目標がキツイ、休みが取りずらい、残業が多いなどネガティブなイメージを持つ人も多いようですが、具体的にはどのような仕事をしているのでしょうか。
営業職とは?
営業職の仕事は、お客様に自社の商品やサービスを提案して、契約を取り企業の売り上げをあげることです。営業職は、会社の売り上げに直接関わる重要な職種であり、多くの会社にとって営業は欠かせません。
商品やサービスを売るには、お客様のニーズに合った提案や、お客様が抱えている課題を解決するような提案をすることが必要で、営業職の仕事は、ただ売るのではなく、情報収集を行って顧客の状況を分析することが大切だと言われています。
類似する職種で「販売職」がありますが、販売は店舗などに来る「購入意思があるお客様」に対応するのに対して、営業は「購入意思の低いお客様」にも商品やサービスの魅力を説明して、購入を促すといった大きな違いがあります。
営業の種類
ひと言で営業といっても、営業の形態や営業先によっていつくかに分類されます。
営業形態での分類
営業を営業形態で分類すると、「新規開拓営業」「既存営業(ルート営業)」「内勤営業(インサイドセールス)」「インバウンドセールス」の4つに分けられます。それぞれの特徴を紹介します。
新規開拓営業は、見込み顧客リストなどをもとに営業をかけて、新しい顧客を探して獲得する営業形態です。テレアポや飛び込み営業も含まれます。
既存営業は、ルート営業とも呼ばれ、すでに取引のある既存の顧客先をまわってフォローしていくタイプの営業形態です。納品やアフターサービスでの訪問の際に、新しい商品やサービスの情報を提供したり、他に必要なものがないかを確認して追加の注文を取るのが仕事です。既存営業では、顧客との深い信頼関係構築が重要となります。
内勤営業(インサイドセールス)は、基本的には外回りではなく店舗などに来店したお客様や、問い合わせのあったお客様に対して商品提案を行うスタイルの営業です。チラシやダイレクトメール、Webサイトなどを見て興味を持ったお客様に対して営業を行うため、非常に見込みが高いと言えます。主な業種としては自動車や保険、不動産ディーラーなどです。内勤スタッフとして電話やメールなどで営業活動を行う仕事も内勤営業に含まれます。
インバウンドセールスは、展示会やセミナー、オウンドメディア、CMなどを通じて商品やサービスの有益な情報を発信することで見込み顧客を獲得するプル型の営業スタイルです。従来の新規開拓営業や既存営業などの手法は、プッシュ型の営業スタイルでアウトバンドセールスと呼ばれます。
営業先での分類
営業の仕事を、対象となる顧客によって分類すると「法人営業」と「個人営業」分けられます。それぞれの特徴は以下の通りです。
法人営業は、企業など法人が対象の営業です。BtoB(Business to Business)とも呼ばれます。商談相手とは別に、上司や代表者などの決済が必要なことが多く、商談の結果が出るまでに時間がかかる傾向があります。しかし、案件が成約すると大規模な契約につながる場合もあります。法人営業は、既存営業が多いですが、事業拡大のために積極的に新規開拓営業を多く行っている会社もあります。
個人営業は、一般消費者が対象の営業で、BtoC(Business to Consumer)とも呼ばれます。金融や保険、自動車、住宅など一般消費者向けの商品やサービスを取り扱います。個人営業は、顧客との信頼関係が影響しやすく、商談相手が決裁権者であることがほとんどです。
営業職に就職するメリット
営業職を志望する人の中には、「他の職種よりお金が稼げる」「実績が評価されやすく出世できる」「将来独立起業するための人脈づくり」「単純に人と接するのが好き」などの理由も見られるようです。それ以外にも営業職に就職するメリットはたくさんあります。
実績が評価につながりやすい
営業の仕事は、数字で成果が表されるので、実績を上げた分だけ会社内からの評価を得やすいと言えます。経験や努力により営業のスキルを身に付けるほど、成果に結びつき自分の給料アップや評価につながります。会社によっては営業手当や販売報奨金などのインセンティブがもらえる場合もあり、稼ぎたい人にはおすすめの職種です。実績によって評価されるため、実力があれば経歴や年齢など関係なく評価されやすい職種と言えます。
未経験でも挑戦しやすい
自社や競合する他社の商品やサービスに関する知識は、入社後に行われる研修などによって身に付けることができます。また、多くの企業では営業マナーなどの研修も行われますが、スキルについては実際に働きながら身につけることができます。
社外にも人脈を築ける
営業職は、多くの人と接するため会社内だけでなく、社外に人脈を築きやすい職業です。仕事に必要な知識などを社外の人からも得ることができ、いろいろな考え方の人と接することで視野も広がります。また、人脈を築いておくと、転職する時や独立して起業する時に役立つこともあるかもしれません。
ビジネスの基礎力が身に付く
営業職には、さまざまなスキルが求められます。業務は、市場リサーチや商談の進め方、契約の結び方など多岐にわたり、ビジネスの現場で必要な基礎力が身につきます。
営業職は、時間の使い方を個人の裁量に任せられることが多いため、スケジュール管理能力が身につきます。スケジュール管理能力が身につくと、決められた時間の中で仕事を済ませるためにどうすべきか逆算して効率的に行動できるようになります。
営業の仕事は、自社の商品やサービスの魅力を伝えるのが大切なため、人を引きつけるための話し方が鍛えられプレゼンが上手くなります。プレゼン能力は、ビジネスシーンだけでなくさまざまな場面で活用できます。
営業職に向いている人
営業職に向いている人は、具体的にどんなタイプの人なのでしょうか。一般的には以下のような人が営業職に向いていると言われてます。
人とのコミュニケーションが得意な人
一般的に、営業職に向く人の特徴として人とのコミュニケーションが得意な人があげられます。初めての人でも好印象を与えられるような聞き上手な人は、相手のニーズや課題を相手との会話の中から見つけて、提案につなげることができます。また、好奇心が旺盛で話題の幅が広い人も、初めての顧客ともスムーズに会話ができるので営業職に向いていると言えます。
上昇志向のある人
営業は、実力主義が強いことから、実力さえあればどんどん昇進できます。昇進することで、給与の増加、業務の幅の拡大、大きな仕事へのチャンスなどが挙げられます。しかし、部下の教育や業務管理としてのプレッシャーや、大きな仕事へのリスクも増えていきますので、これらをメリットとして捉えられる方は営業職に向いていると言えます。
話をわかりやすく伝えられる人
営業の仕事で、商品やサービスを売り込むためには、顧客に対しその特徴やメリットをわかりやすく伝える必要があります。したがって、話をわかりやすく伝えられる人が営業職に向いていると言えます。また、プレゼンでは顧客が商品やサービスにお金を払うメリットが感じられるよう伝えと効果的です。それらの情報を整理して伝えられる人も営業職に向いています。
顔や名前などを覚えることが得意な人
顧客の顔や名前、話した内容や好みなどを覚えるのが得意な人は、会話によって顧客との距離が縮まりやすく、営業がスムーズになります。覚えることが苦手な人はメモを取ることで対応できます。
ストレス耐性のある人
営業の仕事では、営業先のすべての人が親しく接してくれるとは限りません。むしろ上手くいかないことが多いといえます。営業で冷たく断られても、気持ちの切り替えをすることが大切で、ストレス耐性がある人が営業に向いています。ストレス耐性のあるひとは、目標が達成できそうにない場合でも、諦めずにできる限り全力を尽くすことができるので、結果的に成果をあげることができます。
以上のような人が、営業職に向いている人ですが、スケジュール管理能力は入社後でも身につけることができるので、基本的には人と接するのが好きで、成果を上げることにとってより多い給与や報酬を得たいと思える人で、ストレスに強いタフな人が営業職向きと言えます。実力によって評価されるため学歴などは、あまり関係ありません。
営業職の就職面接を受けるときのポイント
営業職は、顧客と直接かかわる仕事のため、就職試験では特に面接が重視されます。 営業職の就職面接を受けるときのポイントを紹介します。
身だしなみに気を配る
営業職は会社の顔であり、顧客に好感を持たれないと信頼関係を築くことが難しいため、第一印象がとても重要となります。面接においては身だしなみもチェックされるので、スーツやシャツのシワやシミ、ネクタイの結び方、靴の汚れなど細かく確認しましょう。自宅を出る前はもちろん、面接会場に到着する前に再度身だしなみをチェックします。
自信を持ってハキハキと答える
面接では、営業としての適性が判断されます。自信がなさそうに声が小さい人よりも、大きな声でハキハキと答えられる人のほうが、営業としての活躍を期待されやすくなります。
質問には端的にわかりやすく答える
営業の現場においても、顧客からの質問に対してわかりやすく答えることが重要です。面接では、そのような視点でも評価されます。質問の意図を的確に読み取り、相手の聞きたい内容を話せるように面接の練習をしましょう。想定される質問に対してスムーズに答えられるような準備をしておくとよいでしょう。面接では、一般的に自己PRや志望動機が質問されます。転職の場合は、前職を辞めた理由について聞かれることを想定しておきましょう。ネガティブな理由の場合には、ポジティブに伝わるよう工夫します。
積極的に話す
面接では、コミュニケーション能力もチェックされます。待機時間や面接終了後も自分から挨拶するなど、
面接官や人事の印象に残るように、積極的にコミュニケーションを取りましょう。面接では、最後に「何か質問はありますか?」と聞かれることがあります。この質問では入社意欲や入社後の意思が試されていることもあるので、入社後の仕事について確認するなど積極的に尋ねると好印象となります。
努力した分だけ評価される営業職の転職を目指そう
営業職は、会社の売り上げに直接関係する重要な仕事です。ノルマがキツイなどネガティブなイメージがありますが、未経験でも就職しやすい職種です。営業職で入社しても、経験積めばマネージャーとして組織のマネジメントや部下の指導に関わるなど、会社にとってさらに重要なポジションを任せられキャリアアップも可能です。キャリアスタート株式会社では、既卒者向け、転職者向けの営業職の求人も扱っているので、Webサイトから気軽に相談してみてはいかがでしょうか。