ハローワークを使った転職のメリットとデメリット、上手な活用方法

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ハローワークは正式名称を公共職業安定所といい、職業安定法に基づいて設置された国の行政機関です。職安とも呼ばれ、職業紹介や職業訓練・雇用保険給付などの業務を行っています。無料で利用できる公的な機関ということもあり、転職活動をはじめる際に利用する人も多いです。

今回はハローワークを使って転職活動をする際のメリット・デメリットをはじめ、上手に活用していく方法についてご紹介していきます。

ハローワークを利用して転職するメリット

転職活動をはじめる際、書類作成や面接対策も大切ですが、まずは応募先にどのような企業があるかをリサーチすることが非常に大切です。現在では、求人広告やインターネットを使った転職サイトの活用など、求人募集企業を探す方法は多岐にわたります。

ここでは、ハローワークを利用して転職活動をするのにはどういったメリットが考えられるのか、見ていきましょう。

地元企業を中心に求人が豊富にある

ハローワークは、全国の自治体に設置されており、その管轄に本社・支店などを持つ企業が求人登録・掲載している場合が多いです。そのため、自宅から通勤しやすい職場を探す人には非常に向いている転職先の探し方といえるでしょう。

「職業安定法 第二節 職業紹介 第十七条」において、可能な限り求職者の住所変更を必要としない仕事を紹介するよう定められていることもあり、地元企業を中心とした求人が豊富にそろっています。なかでも中小企業が多い傾向です。

また、ハローワークは国の行政機関ということもあり、求職者だけでなく求人企業も無料で求人情報を掲載できるしくみです。つまり無料で求人広告を出せるわけであり、おのずと利用する企業数は多くなります。その結果、求人数が豊富で幅広い業界や業種の求人が見つかりやすいのです。

転職相談や面接対策ができる

ハローワークでは、さまざまなサービスを無料で利用できるのも大きなメリットです。たとえば転職に関する悩みや疑問についても、相談員が親身になって対応してくれます。また、面接対策や自己分析のサポートを受けられるのも魅力です。履歴書や職務経歴書の書き方についてアドバイスしてもらうこともできます。

ハローワークは求人を探すだけではなく、転職活動に関する支援・サポートが必要なときにも活用することがおすすめです。

失業給付を受けられる可能性がある

ハローワークを利用して転職活動を行う場合、失業給付の受給対象となる可能性があります。失業給付とは雇用保険の被保険者が再就職するまでに支給される手当のことですが、受給するためには条件を満たす必要があるものです。

主な条件には、ハローワークに来所して求職の申し込みを行うこと、離職以前の2年間で雇用保険の被保険者期間が通算12カ月以上あること、失業の認定対象期間中に2回以上の求職活動を行うこと などがあります。

ハローワークに設置されているパソコンを使って掲載求人を閲覧して求職活動をしたり、求職の申し込みをしたりすることが「現在仕事を探しています」という行動の証明となります。

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ハローワークを利用して転職するデメリット

ハローワークを活用するメリットもありながら、デメリットもいくつかあります。必要に応じて活用していけばいいのでしょうが、事前に知っていれば転職活動の全体的な計画を立てておくことも可能です。ここで今一度主なデメリットについてご紹介していきます。

求人情報の見極めが難しい

各企業がハローワークで求人掲載をする際、求人票に指定された内容を記載します。そもそも記載できる内容に限りがあり、求職者が望んでいる求人内容がわからず見極めが難しいのはデメリットといえるでしょう。

ハローワークの求人票は基本的に文字情報のみで、画像や動画は載せられません。そのため、社風や職場の雰囲気などの具体的な情報は確認しにくくなっています。

なかには、求人票の記載内容と実際の労働条件や待遇が異なるなど、不適切な求人情報が登録されていることもあります。事前に得ていた情報と就職先の状況が異なる場合には、ハローワークへ連絡を入れるとフォローしてもらえるので相談してみると良いでしょう。

窓口の職員が担当制ではない

ハローワークでは、各種相談にも対応してもらえるのですが、相談員は複数在籍しています。基本的に職員が交代で求職者の担当を行っているため、来所したタイミングによっては毎回相談員が異なるケースもあるのです。

一般的な会社でも同じことがいえるでしょうが、担当の職員が変わると対応が異なる場合があるのは自然なこと。何となく不安を感じてしてしまう人も少なくありません。ハローワークでも相談員によって専門分野(業種・職種など)に違いがあることもあり、前回相談した内容の続きを相談したくても、できないといったケースも考えられます。

ハローワークへの来所が必須となる

ハローワークの求人票は、自宅などのパソコンを使ってインターネット上でオンライン閲覧することは可能です。しかし、求職の申し込みはハローワークを訪れて行う必要があります。その手続き方法は、相談員に申告したのちに企業に直接電話をしてもらうなど、現代とはいえ非常にアナログな方法といえるでしょう。

しかし、そのルールに則って利用しないと、失業保険給付などにも影響するため、注意しなければなりません。また、ハローワークの営業時間は平日17時前後までのところが多く、平日に仕事がある人は通いにくいのもデメリットのひとつ。曜日や時間帯などによっては、窓口が混雑することもあります。

短時間であれ現在働いている場合には、有給を使ったり仕事を休むなどして平日に時間を作って来所しなければなりません。

 

【先輩たちの声】

佐藤知佳さん 職種:販売

エージェント使おうと思った理由は何でしたか?

バイトが週7で、ハローワーク使おうと思っても、行けない状態でした。

そんな中で、ネットの評判とかはあてにならなそうだし、自分で探して失敗したくない、ってときにエージェントを知りました。

キャリアスタートさんは電話で相談からOKだったんで、すぐに使おうと思いました!

 

エージェントつかってみてどうでしたか?

まず、私はぼんやり「事務かなーって」って思っていたのですが担当のアドバイザーさんが、「接客も好きなら」って営業も事務も販売も出してくれて、「本当にやりたいものをしっかり選んで」と1つ1つ説明してくれました。

冷静に考えたら「やっぱ人と接して動きまわりたい!!」って思って、

販売に応募することにしました。

>佐藤知佳さんの詳しい体験談はこちら

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転職でハローワークを利用するときの流れとポイント

これまでインターネット上で民間の転職サイトを利用したことのある人は多いことでしょう。ハローワークは先述したようにオンラインで閲覧できるものの、実際の利用方法は全く異なります。ここで、ハローワークを利用する流れと押さえておきたいポイントについて見ていきましょう。

ハローワークを利用するときの主な流れ

ハローワークを利用・相談する際には、まず求職申し込み(求職登録)を行う必要があります。「求職申込書」に必要事項を記入し、ハローワークの窓口に提出しましょう。利用者登録が行われ、手続きが済んだら「ハローワークカード」を受け取ります。

次にハローワーク内にあるパソコン(求人検索用の端末)を使い、求人情報を閲覧し希望の求人を探します。検索条件は、求人方法の種類・場所・職種・応募条件・福利厚生など希望条件に応じて絞り込んでみましょう。

もし応募してみたい企業があったり、確認したいことがあったりした場合、窓口でハローワークの職員に相談します。応募したい企業を見つけた場合は、ハローワークから紹介状をもらいます。併せて応募書類の送付方法なども案内してもらえるので確認しましょう。

活用のポイント

転職活動をスムーズに成功させるには、限られた時間を有効活用して効率的に進めていくことが重要です。そうしないと長期間にわたって転職活動を続けることになり、気力・体力ともにじわじわと失われていってしまうでしょう。結果、転職することすら叶わない……ということにもなりかねません。

ここでは、ハローワークをうまく活用するうえで押さえておきたいポイントを2つご紹介していきます。

担当の職員を指名する

ハローワークには複数の相談員がいますが、できれば毎回同じ担当に相談することでスムーズに話が進みやすいでしょう。職業相談をしてもらった際に自分と相性の良い職員が見つかったら、次回以降に指名できるか確認することがおすすめです。

しかし、地域によっては指名できない場合もあるため事前にチェックしておきましょう。転職活動をスムーズに進めやすくなる可能性があるため、可能であれば担当者を指名することが得策です。

応募前に企業の情報収集を十分に行う

ハローワークの求人票に記載されている以外で必要な情報があれば、リサーチしておくことも必須です。たとえば企業のWebサイト、ハローワークの職員からの意見、口コミなど。実際に入社した後で「思った会社・仕事内容ではなかった」「ブラック企業かも」など、ミスマッチが生じる恐れもあるため、応募前に確認してミスマッチを防ぐことが大切です。

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ハローワークとほかの転職支援サービスの比較

ハローワークも就職活動の方法として有効ではありますが、この他にも民間にはさまざまな転職支援サービスがあります。ハローワークと同様で、無料で活用できるものがほとんどであり、ぜひ知っておきたいサービスです。ここで、ハローワークとその他のサービスについて比較してみていきましょう。

転職サイトとの違い

転職サイトとは、Webサイトに登録された求人情報に、求職者自身が申し込む方式の転職支援サービスです。インターネットを利用できる環境であれば24時間いつでも閲覧できるなど、時間や場所を問わず求職者の裁量で転職活動できるのがハローワークとの大きな違いのひとつです。

また転職サイトでは、求人情報の項目自体は同じであっても、画像や動画などを掲載する企業もあります。ハローワークの求人票と異なり、視覚的にも得られる情報が豊富なのもポイントです。その一方、ハローワークのように職員と対面する機会はなく、求職者が一方的に情報を閲覧するしくみとなっています。

ただし現在では、転職サイトの登録と併せてエージェントサービスにも登録できるしくみの支援サービスも増えてきています。

転職エージェントとの違い

転職エージェントとは、求職者がエージェントから求人情報を紹介してもらう方式の転職支援サービスです。

ハローワークとの大きな違いは、エージェント(キャリアアドバイザー)が担当制であること。各登録者に対して専属のエージェントがつき、さまざまなサポートを受けられるところが大きな魅力です。

また転職エージェントでは、求職者とマッチする求人をエージェントが絞り込んで紹介してくれます。ハローワークや転職エージェントでは非公開の求人を紹介してもらえる場合がありますが、その求人数はハローワークよりも少ない傾向に。転職エージェントのほうが大手企業の非公開求人も多く、スキルなどによっては他には出ていない貴重な求人を紹介してもらえる可能性があるのです。

 

【先輩たちの声】

岩木俊太さん 職種:営業

転職活動はどのように始まましたか?

実は既に東京勤務で内定していた会社がありました。しかし上京した途端に、過去の病歴が原因で内定取り消しになってしまいました。貯金にも限りがあり、家賃の支払いもあるので正直途方にくれてました。そんな中で、学歴や経験関係なくスタートでき、結果次第で稼げる営業職でオファーをくれたキャリアスタートさんにいくことにしました。

キャリアスタートを利用してみていかがでしたか?

初めはハローワークも使っていたのですが、求人用紙を見ても何する仕事か、実際にはどのくらい稼いでいるのか、よくわからないんですよね。

それですごく不安でしたが、キャリアスタートさんは、仕事内容とか過去の社員さんの実績や社長さんのお人柄まで詳しく説明してくれるんです。

経験のない僕でも仕事内容のイメージをすることができました。また、僕を売り込んでくれたり、いろいろな連絡を代わりにしてくれたこともありがたかったです。

>岩木俊太さんの詳しい体験談はこちら

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ハローワークや転職エージェントも活用しつつ転職を成功させよう

ハローワークは地域の求人情報を多数探せる貴重なサービスです。しかし、転職支援サービスを併用することにより、ハローワーク単独で転職活動を行うよりも選択肢が広がりやすくなるでしょう。その結果、自分とマッチする求人と出合うチャンスが増えるため、ぜひ併用することがおすすめです。

ハローワークと転職支援サービスを併用すれば、両者のデメリットを補いながら活用できるでしょう。

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