契約社員から正社員になる方法|志望動機には何を書けばいい?

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「将来について考えるとやはり正社員として働きたい」

そうお考えの契約社員の方は少なくないと思います。ここでは、まず契約社員と正社員とはどのような点が異なるのかについて解説し、正社員となるための方法、正社員となるために必要なこと、応募の際に注意すべきことなどについてのポイントを紹介していきたいと思います。

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1.契約社員と正社員の基礎知識

(1)正社員と契約社員には異なる点が多い

たとえ、契約社員で正社員と同じ仕事内容を担当していたとしても、給与や福利厚生をはじめとして雇用上の条件は様々異なります。将来のキャリアを考える際には、自分が気になる条件だけを見るのではなく、その他の条件も含めて確認するようにしましょう。

(2)雇用の契約期間について

契約社員は期限付きでの雇用であるのに対し、正社員には期限がありません。契約社員は基本的には契約時に提示された契約期間が終了すると雇用が終了します。それに対し、正社員は自ら退職意向を会社に伝える、会社から解雇通告を受ける以外では雇用が打ち切られることはありません。雇用の安定性という観点では大きな差があるポイントです。

(3)社会的信用度について

正社員は雇用が安定しているため、ローンが組みやすいなど一定の社会的信用が担保されますが、契約社員は非正規雇用であり、社会情勢や経営状況による雇止め、契約更新がされない、ことにより返済が滞る可能性があるため、ローンの審査基準が厳しくなります。また、転職時に契約社員を職歴として評価しない企業もあり、キャリア形成の点においても契約社員は不利になりやすいと言えるかもしれません。

(4)業務内容について

契約社員は期限付きでの雇用となるため、マネジメントや教育等を行う、管理職のような業務を任される可能性は非常に低いと考えられます。そのため、基本的には自分一人で完結するような業務を任されることが多くなります。一方、正社員は会社の中で長く活躍していくことが望まれるため、勤務を継続していく中で業務内容は複雑化し、他部署と連携しながら進めていくことや、役職に就き部下の責任を負っていくことが時には求められるでしょう。

(5)契約社員から正社員になれる可能性

企業によっては正社員登用制度という、非正規雇用の社員であっても条件を満たせば正社員として登用する制度を設けています。しかし、会社によって異なるため一概には言えませんが、正社員登用制度を設けている企業でも社内規定で年齢や学歴による制限が設けられている場合があります。つまり規定に合わなければ正社員に登用されません。

そのため、契約社員からの正社員登用を目指すのであれば、まず過去に契約社員から正社員への登用実績があるか調べるとよいでしょう。「正社員登用制度あり」と募集要項に記載がされていても、ほとんど実施していない場合も多いため実績の有無は要確認です。勤務先企業では正社員になれる可能性が低いという場合は、他社への転職も検討すると良いでしょう。

2.契約社員と正社員のメリット・デメリット

現在、契約社員として働いていて正社員になるかどうかを悩んでいる方、仕事探しの中で、契約社員になるか正社員として就業するかで迷っている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

あなた自身のキャリアを見据えた上で、メリット・デメリットを比較して検討していきましょう。

(1)正社員のメリットについて

安定性の高さ

様々な面での安定性の高さが正社員の代表的なメリットと言えるでしょう。
まずは雇用期間が定められていないため、急に職を失うリスクが低いと考えられます。また、失職のリスクが低く継続的な支払い能力があるとみなされるため、ローン等で求められる社会的信用性も高いと言えます。

雇用条件の充実

給与や福利厚生といった条件の充実は具体的なメリットになります。
給与に関して、厚生労働省の調査によると(※引用はつける)、どの年齢層においても正社員は非正規社員より、平均額は高くなっています。また、その金額差は年齢が上がると共に開いていくため、生涯賃金を考えた際には正社員として長期就業をし、キャリアアップを志していくことが重要になります。

(2)正社員のデメリットについて

労働時間の融通

正社員、契約社員問わず、仕事の状況に応じて残業をすることはありますが、そもそも正社員の方が担当する業務量が元々多いので、残業も比例して正社員の方が多くなる傾向があります。その為、プライベートの時間をどうしても明確に確保したいという方は契約社員やフリーターの働き方が合っているかもしれません。

責任の大きさ

正社員になると役職に就いたり、顧客の担当についたりすることがあるため、上司として部下の責任を負うことや、会社の代表として責任を負う事も出てくることもあるでしょう。そのため、自らの行動や言動に対し責任を感じ職務に取り組む必要があります。しかし、責任のある仕事を任されるということは会社からの信頼の現れでもあるため、職務を全うすることができれば会社の中で評価が上がり、昇進や昇給等に繋がることも考えられます。

3.契約社員から正社員になる方法

(1)正社員登用制度を利用する

社内に制度があれば、正社員登用試験を受けるのが近道。試験内容は書類選考、筆記試験、面接 など一般的な選考と同じというケースがほとんど。実績重視という企業では面接だけの場合もあるようです。

また、社員登用試験を受けるには上司の推薦が必要な場合もあり、日頃から上司とは良好な関係を築いておく事が重要です。

正社員登用を目指すなら、まず企業が正社員登用したくなる人材になることを目標にし、業務で結果を出さなければなりません。他の契約社員にはない突出したスキルを持つことを心がけ、積極的に社内でコミュニケーションをとり人脈づくりに励むことをおススメします。

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(2)5年以上契約社員として働く

2013年の労働契約法改正により、5年以上継続して働く場合、本人が希望すれば無期雇用契約に移行できるようになりました。ただし、この法律に違反しないよう、5年を前に契約解除する企業もあるため、企業に必要とされる人材になる必要があります。

(3)紹介予定派遣制度を利用する

派遣社員として最長6カ月間派遣先の企業に務めた後、正社員として採用されることを前提とした制度を利用するのもよいでしょう。ただし、派遣期間は試用期間のため、正社員に登用されないというケースもありえます。制度がどう運用されているかは事前に確認しておく必要があります。

(4)正社員雇用前提での転職を目指す

確実に正社員になりたいという場合、転職エージェントの利用がおすすめです。転職エージェントは在職したまま転職活動を進められるようサポートが受けられるので、ブランクを作らずに転職できる可能性は高まります。

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4.契約社員から正社員を目指すときの志望動機のポイント

(1)志望動機に「雇用の安定性」を求める文章は書かない

たとえ本音だとしても、マイナス評価に繋がりやすいため「雇用の安定性を希望しての転職」と書くのは避けましょう。このような記載をすると「安定が得られれば他の企業でも良いと考えている」とみなされますし、社会人としてのプレゼンテーション能力が低いと判断されてしまいます。志望動機には企業の安定性や福利厚生ではなく、業務内容に関わることを書くようにしましょう。

(2)採用側の企業にとってのメリットを挙げる

これまでの経験やスキルを活かし、どのように企業に貢献できるかをアピールしましょう。そのためには企業が求める人物像・採用要件に自分が合致することを効果的にアピールする必要があり、具体的な業界研究、企業研究が重要です。経験やスキルのアピールを、ただ書き連ねていくだけでは、志望動機との結びつきが弱くなるため応募企業の業務内容に絞ってアピールしたほうが良いでしょう。

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5.まとめ

まずはその企業の社員登用実績を確認しよう

募集要項などに「正社員登用制度有」と記されていても、過去に登用例がなければ正社員になれる可能性は極めて低いと言わざるを得ません。まずは実績の有無を確認し、正社員となるためには何が必要かを把握しておきましょう。

会社に必要とされる市場価値の高い人間になること

正社員として登用されるには、企業にとって必要な人材でなければなりません。同僚の正社員以上のスキル・能力を獲得するのはもちろん、社内での活発なコミュニケ―ションを心がけ人脈を広げていくことや、推薦してくれる上司との信頼構築などを心がけることが重要です。

転職で正社員を目指す道もある

勤務先での正社員登用が難しいという場合は、転職で正社員になるという方法もあります。その場合におススメしたいのが転職エージェントの活用です。転職エージェントは現職に在職のままで転職活動が可能になるよう様々なアドバイスを無料で提供してくれるので、活用して損はありません。

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