大学中退後のキャリアを築くには?主な進路と就職を成功に導くコツ

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2020年春卒業予定の大学新卒の求人倍率は1.83倍と前年より0.05ポント下がりましたが、長期間にわたる日本経済の好調と少子高齢化による人手不足により依然高い水準にあります。その一方で、大学中退者が就職を目指すには、自分一人で就職活動を進めなければならなかったり、大卒でないと採用していない企業があったりと、大卒と比較すると厳しい状況が待っています。では、大学を中退した人が就職を目指す際には、どのような進路があって、就職に成功するにはどう活動したらよいのでしょうか。

大学を中退する主な理由

文部科学省が調査した「平成24年度の学生の中途退学や休学等の状況について 」では、全国の国・公・私立大学、公・私立短期大学、高等専門学校1,191校の全学生数2,991,573人のうち、中退退学者は2.65%の79,311人で、平成19年度から0.24%増加していました。そのうち経済的な理由によるものは、20.4%に当たる16,181人で、これも平成19年から6.4 ポイント増えています。大学を中退する理由は、人それぞれさまざまですが代表的なものを紹介します。

経済的な事情

家庭の経済的な事情や、留年して学費を払えなくなったり奨学金を利用できなくなったなどの理由で授業料や生活費を払えなくなり、大学を中退してしまう人もいます。

学業不振

学習意欲の喪失や学業不振を理由に中退を決意する人もいます。学業不振にはさまざまケースがあり、例えば大学の講義に興味がわかないやアルバイトやサークル活動に没頭した結果、単位が不足してしまった、その結果留年しないと卒業できなくなったなどがあります。

進路の変更

大学入学後に、目指す目標が変わってしまったことで中退する人もいます。目標が変わることで、大学を中退して専門学校に入学しなおしたり、別な大学を再受験したりと、違った環境で専門的な知識を学ぶために進路を変更する人もいます。

心身の不調

病気やけがなどを理由に中退する人もいます。なかには、人間関係のトラブルなどで精神的なストレスを抱えて中退するケースもあるようです。

入学後のイメージのギャップ

大学に実際に入学してみると、雰囲気や授業内容がイメージしていたものと違うといった理由で中退してしまう人もいます。また、よく受験する大学ことを調べずに適当に決めてしまったため、何のために通っているのかわからなくなったなどの理由もあるようです。

 

参考:文部科学省「学生の中途退学や休学等の状況について 」

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/26/10/__icsFiles/afieldfile/2014/10/08/1352425_01.pdf

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大学中退後の主な選択肢

大学を中退した後には、どのような進路の選択肢があるのでしょうか。

他大学や専門学校に入学する

大学入学後に目指す目標が変わってしまい、自分の関心がある分野を学べる環境の大学や専門学校へ入学しなおす人もいます。なかには、学業不振や大学へのギャップを感じて、大学を中退した人が、改めて別な学校への進学を目指す場合もあります。

公務員試験を受ける

大学中退者の中には、公務員試験の受験を目指す人もいます。公務員試験に合格すると公務員として働けることができる可能性がでてきます。大学中退者は、高卒者と同じ「高卒程度」の公務員試験を受験することができます。また、一般的には応募条件は、卒業に関係なく年齢で区分されているため、21歳以上の場合には「大卒程度」の区分でも受験することができます。なお、公務員には国家公務員と地方公務員がありますが、どちらの試験も受験可能です。

起業する

大学を中退して、起業を目指す人もいます。起業するにはビジネスに関する知識や資金、人脈などさまざまなものが必要であり、苦労は多いが、自分の手で事業を立ち上げるという大きなやりがいを感じることもできます。大学を中退しての起業は、早く社会に出たい、社会で自分の実力を試したいという人に向いています。

フリーターになる

大学中退後に、定職につかず、アルバイトやパートといった非正規の雇用形態で働くといた選択をする人もいます。シフトの自由度が高いアルバイトを掛け持ちするなど、フリーターはライフスタイルに合わせて自由な時間に働くことができるので、将来の夢を叶えるために好きなことをしながら、並行してフリーターを続ける人もいます。

正社員を目指す

大学中退後に、正社員として働くことを目指して就職活動をする人もいます。面接では中退理由を聞かれたり、採用時には入社してもすぐに退職してしまうのではないかと、厳しく選定されたりすることがあるため、大卒者や高卒者など卒業した人と比べると就職活動では、苦労する人も多くいます。就職活動では、入念な面接対策やキャリアプランの設計が必要となります。

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大学中退者がキャリアを築くためのコツ

大学中退者は、新卒に比べて就職活動でさまざまハンデがあることは事実です。企業からは途中で学ぶことをやめたことにより、必要な専門知識を身につけていないと判断される可能性があります。職種によっては、高い知識や技術が求められるため、そのような職種を希望する場合は採用されるのが難しいこともあります。 また中退後にフリーターをしている期間が長くなるほど、年齢が高くなり就職が難しくなります。では、大学中退者が就職して、キャリアを築くにはどのようなことに気をつけたらいいのでしょうか。

早めに行動を起こす

大学中退者が、就職活動を行うには出来るだけ早く行動を起こすことが大切です。履歴書の学歴欄には、大学を中途退学した年月日と理由を記入しなければなりません。この大学を中退した日付と面接日との間に、空白期間があれば必ず面接で、その期間は何をしていたのか尋ねられます。海外留学や資格の勉強をしていたなど明確な理由があればいいのですが、特になにもしていなかったという場合にはマイナスのイメージをもたれてしまう可能性があります。大学を中退したあと、すこしのんびりしたいとい気持ちもあるかもしれませんが、就職を目指すなら空白期間ができるだけ短くなるように、企業研究や自己分析などの準備から就職活動をスタートしましょう。

将来のプランを具体的にイメージする

大学に在学していれば、就職課やキャリア支援課など就職活動をサポートしてくれる組織があり、就職活動全般の相談にのってくれます。しかし、大学を中退してしまうと自分で考えて就職活動を進める必要があります。まずは、やりたいことや希望する働く環境、待遇など自身の将来をできるだけ具体的に設計してみましょう。自分の考えを整理することで、次のアクションにつなげやすくなります。

中退理由を明確にする

ほとんどの場合、面接の時に大学を中退した理由を質問されます。具体的に答えられるように理由を明確にしておくことが大切です。マイナスの印象を与えないようにと嘘をついたり、ごまかしたりすることは避けましょう。きちんと説明できれば面接官に良い印象が与えられるケースもあります。

情報収集を行う

大学に在学中は、就職先の業界や企業などのさまざまな資料が就職課などに用意されていて、自由に情報を得ることができますが、中退してしまうと自分で情報収集を行う必要があります。まずは、希望する職種や業界の情報を集めましょう。具体的には、主な仕事の内容や平均月収、年収、大学中退者の採用見込みがあるかどうかなどを調べるといいでしょう。合わせて、履歴書の記入や面接の準備のため自己分析も行うことをおすすめします。

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大学中退後のキャリアを考えるときのポイント

大学中退後にキャリアを形成するには、どのようなポイントに気をつけたらよいのでしょうか。

学歴にこだわりすぎない

経済的な状況や健康などやむを得ない事情の場合や、進路や目標の変更で自らの意思で辞める場合など大学を中退する理由はさまざまなですが、どのような理由であっても、中退をした後で学歴コンプレックスに悩む人も多くいます。大学時代に友人たちが卒業すると大卒で、自分は中退ということで劣等感を持ってしまいがちですが、学歴にこだわらず、今の自分に自信を持つことも大切です。

 

大手企業のなかには、採用条件に大卒以上と学歴制限がある企業もありますが、大学中退などの最終学歴が不利とならない学歴不問の企業もあります。学歴に関係なく実力で評価されるような職種や企業を選ぶなどポジティブな気持ちを持って、自身のキャリア形成や就職活動に取り組むようにしまましょう。

就職・転職支援サービスを活用する

大学中退者でも利用することができる多くの就職・転職支援サービスが存在します。就職サイトや転職エージェント、ハローワークなどは新卒大学生でなくとも利用できるので、そのなかから大学中退者や高卒者などの就職・転職実績が豊富なサービスに登録するとよいでしょう。若い人材に特化した転職支援サービスを行っている企業もあるので、ホームページなどで就職の実績や求人内容をチェックしましょう。

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大学中退でもしっかりと就職活動を行えば希望の企業に就職できる

少子高齢化による人手不足や、日本経済の好調により大卒採用は売り手市場になっており、多くの企業が人材確保に苦労しています。そのなかで、第二新卒や転職、大学中退者などの20代の若者を積極的に採用している企業が増えています。企業にとって、20代の採用はポテンシャル採用で、学歴に関係なく入社後活躍してくれそうか、社風にあっているかなどの視点で採用されます。大学中退でも、しっかりと就職活動を行えば、希望の企業に就職できる可能性はあります。

少子高齢化による人手不足や、日本経済の好調により大卒採用は売り手市場になっており、多くの企業が人材確保に苦労しています。そのなかで、第二新卒や転職、大学中退者などの20代の若者を積極的に採用している企業が増えています。企業にとって、20代の採用はポテンシャル採用で、学歴に関係なく入社後活躍してくれそうか、社風にあっているかなどの視点で採用されます。大学中退でも、しっかりと就職活動を行えば、希望の企業に就職できる可能性はあります。

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