大学中退者が就職するには?就活に必要な心構えとおすすめの職種

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大学生が就職活動を行う際には、在学する学校が就職にかわわるさまざまなサポートや支援をしてくれます。また新卒採用向けの情報サイトや合同企業説明会、就職セミナーなどの就職サービスがたくさん用意されていて、その中から選んで就職活動を進めることができます。一方、大学を中退してしまった人が就職を目指すには、どのような就職活動が必要なのでしょうか。大学中退後の就職活動ではコンプレックスを抱えたり、悩んだりする人もいるようです。今回は、大学中退者は就職を目指す際に必要な心構えとおすすめの職種などを紹介します。

≫大学中退者は正社員を目指せる?就職活動を円滑に進めるためのコツ

大学中退後の就職活動でよくある悩み

何らかの理由で大学を中退してしまった。そんな人が、心機一転働こうと就職活動を始めた場合、大学を中退したことによるコンプレックスやさまざまな悩みを抱えることがあります。大学中退後の就職活動でよくある悩みを見てみましょう。

最終学歴が高卒になる

大学を中退してしまった場合、正式な最終学歴は高卒ということとなります。ただし、高校を卒業せずに高等学校卒業程度認定試験に合格して大学入学した人が、大学を中退すると最終学歴は中卒ということになります。一般的に、大学中退者が就職をしようと思っても、大学生や高校生を対象とした新卒採用枠には応募できないことが多く、中途採用枠に就業未経験者として応募することになります。中途採用は、欠員補充が目的で募集が行われることが一般的なため、募集される時期が不確定で、業界によっては求人数が少ない状況があります。

就職前の空白期間が長くなりやすい

特に、目的もなく大学を中退しまい、就職活動をスタートするまでにかなりの期間が空いた場合、その空白期間に対して、あまり良くないイメージを持つ企業もあります。その空白期間は、履歴書によってわかるため、企業の採用方針によっては書類選考で不利になる可能性もあります。

精神的に追い込まれる

周りの友達や知人が大学卒業目指して学業に励んでいたり、卒業して就職したり、結婚して幸せな家庭を築いている様子を見ると、自分だけが大学を卒業していないという事実をコンプレックスに感じてしまう人もいます。特に、中退してから就職できないニートの期間が長引くにつれて、家族からも早く就職するように勧めるなどして、精神的に追い込まれる可能性があります。

 

【先輩たちの声】

山田春樹さん 職種:エンジニア

今回の転職のきっかけはなんですか?

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大学中退者の就職活動での心構え

文部科学省が、平成26年に行った調査では、大学を中退した人は全国で79,311名もいるようです。中退したことで引け目を感じたり、コンプレックスを抱えてしまう人のいますが、大学を中退した人は意外とたくさんいて、その後の就職・転職によって活躍している人もたくさんいます。次に紹介するような心構えを持って前向きに就職活動を行いましょう。

中退後は早めに行動する

先述の通り、中退してからの空白期間が長いと、企業はあまり良いイメージを持たない可能性があり就職活動では不利になることが考えられます。反対に言うと、中退後のブランク(何もしていない期間)が短いほうが就職活動を有利に進めやすいため、中退後は早めに行動数することが大切です。すぐに就職することに積極的ではない場合でも、希望する業界や職種の検討や資格の勉強、経験を積むためのアルバイトなど、就職につながる行動を始めるのが望ましいと言えます。

前向きに就職活動をする

最終学歴としては高卒の扱いとなりますが、企業によっては高卒者と同じ評価ではなく、大学に入学したこと自体を評価してくれる場合もあります。ここ数年、好調な日本経済による企業の高い採用意欲と、少子高齢化による新卒人材の採用難の状況から、中途採用を積極的に進める業界や職種も多くあります。

大学を卒業した人たちとは、違う人生経験をしたことをアドバンテージと前向きにとらえて就職活動を行いましょう。大学を中退した経験が、応募企業や職種に興味を抱くきっかけになったなど、志望動機にむすびつくと企業からは良い印象を持たれる可能性があります。

中退の理由を説明できるようにしておく

大学を中退した人が、就職活動で面接を受けた場合、面接官からは必ず中退した理由を聞かれると思っていたほうがよいでしょう。中退した理由が、やむを得ない事情であれば評価が下がらないこともあります。説明の際には、面接官にネガティブに受け取られないように、ポジティブな内容で話をまとめられるように準備しておきまます。ただし、心象を良くしようと嘘の理由を話しても、採用担当者は面接のプロ。面接での表情や態度で嘘は必ずばれます。正直な回答を用意しておくことが大切です。

なお、履歴書の学歴欄には「留学のため」や「新たな目標ができた」などの前向きな理由や、病気や経済的なことなどやむを得ない場合には、正直に理由を記載しておくとマイナスのイメージを持たれない可能性があります。

 

履歴書の学歴欄の記入例)

○〇年○月 □□大学 △△学部 中途退学

アメリカに語学留学をするため退学

 

○〇年○月 ××大学 ◎◎学部 中途退学

家庭の経済的事情により退学

 

一方、「なんとなく嫌になって」や「大学に馴染めなかった」などネガティブな理由の場合には、あえて理由を履歴書に書くのは避けましょう。

≫大学中退者のその後は?進路の例と正社員として就職する方法

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大学中退後に正社員として就職しない場合の進路

大学を中退した後、なかにはすぐに正社員としての就職を目指さない人もいます。そのような人たちの進路にはどのような選択肢があるのでしょうか。いくつかのケースを紹介します。

フリーターになる

大学中退後に、正社員での就職をせずにフリーターして働くという選択肢もあります。フリーターとなるメリットとしては、一時的に生活していくための資金が得られること、すぐに正社員として就職するのが難しい場合も、社会経験を積めといったことが考えられます。デメリットとしては、雇用が不安定で、しかも正社員位比べて平均年収が低いことがあげられます。そのためフリーターのままで、長く生活を続けるのは難しでしょう。フリーターをしていて、正社員での転職を目指す場合には、面接でなぜフリーターをしていたのか説明を求められることがあります。その場合には、一時的に生活をするためや、自分に合った業界や職種を探すためなど、目的や理由があってフリーターをしていたと説明するとよいでしょう。

職業訓練を受ける

公的職業訓練を受け、知識や技術を身につけてから就職を目指す方法もあります。公的職業訓練とは国が実施する離職者向けの公共の職業訓練で、ハロートレーニングと呼ばれているものです。ハローワークで書類選考や筆記試験、面接を受けて合格すれば利用することができ、要件を満たせば、訓練を受けながら手当を受け取れる場合もあります。訓練の内容は、ハローワークがある地域や、訓練を行う施設によって異なりますが、パソコンのスキルや介護や福祉に関わる知識などを3~6カ月の期間をかけて学ぶことができます。ハローワークで、就職サポートを受けることもできるためめ、将来的に就職を目指す人にも向いている進路と言えます。

大学や専門学校に入りなおす

大学を中退した理由が、入学した大学が自分の思っていたものと違うや雰囲気が合わないなどの場合、自分がより興味を持てるほかの大学や専門学校に再入学するといた選択をする人もいます。単位の取得数など、一定の条件を満たしていて、編入学試験に合格できれば、編入学が認められることもあります。大学や専門学校に入ることで、就職活動の際には学校のサポートが受けられことに加えて、新卒して就職活動を行うことができます。しかし、他の大学と比較して年齢がかなり高くなっている場合には、中途採用と同レベルのスキルを求められることがあるので、応募企業を決める際には事前に確認しましょう。

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就職を目指す大学中退者に向いている職種

大学中退者が就職を目指す場合、一般的には中途採用となる場合が多いですが、中途採用は欠員補充が目的で募集が行われることが多いため、業界や職種によっては求人数が極めて少なく就職が難しいものもあります。では、就職を目指す大学中退者に向いている職種にはどのようなものがあるのでしょうか。おすすめの職種を紹介します。

公務員

公務員は、雇用や給与が安定しているため人気の職種です。公務員になるには、公務員採用試験を受けて合格する必要があります。国家公務員の場合には、公務員採用試験は大卒者試験と高卒者試験とがあり、大学中退者は高卒者向けの試験を受けることになります。ただし、高等学校又は中等教育学校を卒業した日の翌日から起算して年を経過していない者という受験資格が決められているので、早めに受験する必要があります。地方公務員の場合は、地方自治体が実施する試験を受験します。

営業職

営業職は、未経験でも応募可能な中途採用の求人が豊富にある職種です。採用試験では、専門的な知識よりも、コミュニケーション能力ややる気、体力が重視される場合が多く、学歴はそれほど必要とされません。実績や成果によって評価されるため、適性があれば、早い段階での昇進や昇格、昇給などを目指すことができるやりがいのある職種です。

ITエンジニア

成長を続けているIT業界は、常に人材不足であると言われています。経済産業省の「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査」によると、今後ますます人材不足は拡大して、2030年には約79万人ものIT人材が不足すると予想されているのです。また、IT業界には実力主義が風潮の企業が多く、学歴を問わず、スキルや知識があれば高い評価をされ中途採用でも不利にはなりません。就職にはスキルや経験が必要とされますが、最近の深刻な人材不足のため、未経験者への採用枠を広げる企業が増えています。大学中退後に、プログラミングの勉強をしておけば就職に有利となり、入社後に役立ちます。

介護職

超高齢社会に突入している日本において福祉関係の職種は、深刻な人材不足となっています。なかでも介護職は中途採用の求人が豊富にある職種です。介護職の場合、学歴や知識よりも、体力や人柄などのポテンシャルが重視されやすく、大学中退や中途採用がハンデとなることはありません。介護福祉士やケアマネジャーなどの資格を取得することによりキャリアアップを目指すことも可能です。

≫大学中退後に仕事は見つかる?おすすめの職種と探し方

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大学中退者が就職先を探す方法

新卒で就職活動を行う場合には、学校が就職の支援やサポートをしてくれますが、大学を中退した人が就職先を探すのには、基本的に自ら行動する必要があります。その方法にはいくつかありますが、それぞれメリットとデメリットも含めて紹介しましょう。

ハローワークを利用する

最も一般的なのは、ハローワーク(公共職業安定所)を利用する方法です。メリットとしては、誰でも無料で利用することができ、地元の求人情報が豊富にあることがあげられます。職業相談なども行われており、希望職種に関する求人情報や案内を受けるなどの支援があります。また、公的職業訓練を受けて知識やスキルを身につけた後に、就職サポートを受けることも可能です。デメリットとしては、求人情報の検索や応募をするために、毎回ハローワークへと足を運ぶ必要があります。

求人情報サイトで探す

求人情報サイトには、新卒者向けと転職者向けのサービスがありますが多くの場合、検索条件の指定ができるため、大学中退者でも応募できる求人が見つかる可能性があります。パソコンでなくとも、スマホを持っていれば、時間と場所を問わず求人情報を閲覧することができ、そのまま応募まで行える場合もあります。ただし、自分で求人情報を探して、面接や入社日の日程を調整したり、給与などの条件交渉をしたりする必要があります。

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就職エージェントも、無料で利用できる就職支援サービスです。求人情報の紹介だけでなくや履歴書や職務経歴書の書き方、面接対策など就職支援のサポートが手厚いのが特徴です。転職エージェントでは、企業の募集要項を把握しているため、大学中退者でも応募可能な求人を紹介を受けることができます。転職エージェントに登録すると、専任の担当者が就職のアドバイスやサポートを行ってくれます。新卒採用とは異なり、大学中退者は基本的に1人で就職活動を行うため、孤独な状況で就活に取り組むことになります。転職エージェントは、そんな心理面でのサポートもしてくれます。

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大学を中退した人が、就職を目指すなら転職エージェントを利用しよう

新卒採用の市場が厳しいなかで、多くの企業は中途採用の枠を広げて人材確保を進めています。そのような状況の中、今は大学を中退した人でも希望する職種への就職が目指せるチャンスです。しかし、実際に、新卒の大卒者と比べると中退者は、孤独な状況で就職活動を行わなければならないなどのハードルがあるのも事実です。転職エージェントは、専任の担当者がそんな心理面のサポートもしてくれる無料の就職支援サービスです。 大学を中退した人が、就職を目指すなら転職エージェントを利用してみてはいかがでしょうか。

新卒採用の市場が厳しいなかで、多くの企業は中途採用の枠を広げて人材確保を進めています。そのような状況の中、今は大学を中退した人でも希望する職種への就職が目指せるチャンスです。しかし、実際に、新卒の大卒者と比べると中退者は、孤独な状況で就職活動を行わなければならないなどのハードルがあるのも事実です。転職エージェントは、専任の担当者がそんな心理面のサポートもしてくれる無料の就職支援サービスです。 大学を中退した人が、就職を目指すなら転職エージェントを利用してみてはいかがでしょうか。

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