通信制高校卒業者の就職は不利?就活する上でのポイントは?

通信制高校への進学を考えている人、または通信制高校在学中の人や卒業生のみなさん。「通信制高校卒であることは、就職に不利になるのでは?」という不安を持っていませんか?結論から伝えると、通信制高校卒であることが就職に不利に働くことは、基本的にありません。しかし、就職活動の仕方や準備にコツがあります。ここでは、通信制高校卒業者の進路や、就職活動の方法などについてご紹介します。

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通信制高校卒業者の就職は不利になる?

 

中学校卒業後の進路として、全日制高校への入学を選択する人が圧倒的に多い中、通信制高校を選んだ生徒にとって、就職活動は難しくないのでしょうか?また、通信制高校の卒業資格は、全日制や定時制高校の卒業資格と異なるのでしょうか?

ここでは、この2つの疑問について見ていきましょう。

本来は高校卒業資格に優劣はない

結論から言うと、書類上の学歴という点では就職に不利にはなりません。しかし、面接で理由を聞かれることはあります。

通信制高校を卒業すると「高校卒業資格」を取得することができますが、これは、全日制や定時制高校と区別はなく、いずれも同じ高校卒業資格です。卒業証書に高校の名前は書かれますが、通信制高校だということは書かれません。

ちなみに、大学入試の場合は、通信制課程出身であることも学校側には明かされません。本来は、通信制高校出身だからというだけで低く評価をされる理由にはならないのです。

就職の場合は、履歴書の学歴欄に「通信制高校卒業」と書く必要はありません。しかし、最初にお伝えした通り、面接で「なぜ通信制高校を選択したのか」という理由を聞かれる可能性があるということを覚えておきましょう。「やりたいことや勉強したいことがあった」「仕事と両立したかった」などの理由や、通信制高校で経験したことや得たものを説明できれば、不利になる原因とはなりません。あらかじめ、面接や応募書類作成時の対策をしておきましょう

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不利になる場合もある

残念ながら、通信制高校に対して誤ったイメージを持っている企業や採用担当者によっては、通信制高校出身であるということが不利になることがあります。しかし、心配は要りません。自分が通信制高校でどんなことをしてきたかという実績を、採用担当者にアピールすることでいい結果につなげることができるでしょう。

平成30年度の学校基本調査(文部科学省発表)によると、通信制課程がある学校数は、全国で252校あり、生徒数は18万人以上いるというデータが出ています。昭和前半から常に横ばいであった学校数が、平成12年頃から増え続けており、高校教育を受ける形も、時代に沿って多様化しているのです。

通信制高校は、自分のペースや自由なライフスタイル、将来への目的に合わせて教育が受けられるというメリットがある一方で、一般的には全日制高校と比べて認知度がまだ低いのも実際のところ。企業にも浸透していない場合があり、採用担当者にも、「素行が良くないのではないか」「学力が低いのではないか」という誤ったイメージや偏見を抱かれていることがあります。

しかし、通信制高校は、全日制や定時制高校に比べて卒業が簡単なわけではありません。仕事と両立をしながら、またモチベーションを継続しながら勉強し続けることは大変なことです。

通信制高校に対してのマイナスなイメージを払しょくするために、自分の長所やアピールポイント、通信制高校で培った結果を、面接先の会社にアピールすることが必要となるでしょう。

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通信制高校卒業者の進路と就職先


通信制高校卒業者の現状はどうなっているのでしょうか。卒業生がどんな進路に進んでいるか、どんな仕事に就いているかを、具体的に見ていきましょう。

通信制高校卒業生の卒業後の進路は?

文部科学省が発表している学校基本調査によると、平成29年度間の通信高校卒業者53,550名のうち、10,501名が卒業後すぐに就職しており、その割合は全体の19.6%を占めるという結果が出ています。これは、全日制・定時制高校卒業者における就職者の割合である17.6%を超える結果です。

また、通信制高校卒業後は、就職のほかに進学という選択肢もあります。平成29年度間に大学進学をした通信高校卒業生は、9,885名、専修学校(専門課程)へ進学した人は11,343名、専修学校(一般課程)等に進学した人は704名、公共職業能力開発施設等進学した人は490名という結果も出ており、さらなる知識や専門性を求めて進学する人も多いということがわかりますね。

【出典】文部科学省「学校基本調査―平成30年度結果の概要―」より「調査結果の概要(初等中等教育機関、専修学校・各種学校)」

通信制高校卒業生の就職先は?

文部科学省の学校基本調査によると、平成30年度に通信制高校卒業生の就職先として最も多いのが「サービス職業従事者」です。人数は2,947名で、全体の約28%を占めています。サービス職業従事者には、理・美容師、エステティシャンやネイリスト、調理師、接客業、介護士、歯科助手などの職業が一般的です。

次に多いのが「生産工程従事者」で、人数は2,297名おり、全体の約21.9%を占めています。内訳で最も多いのは「製造・加工従事者」で、製鉄や製鋼、製錬や鋳物製造、金属プレス、鉄工、板金、金属加工や溶接などに関わる従事者です。

通信制高校の中には、工業学科がある高校や、メイクや美容、ネイルやブライダルなどの専門分野についても学べる高校やコースがあるので、自分の将来の夢に合わせて通信制高校を選ぶことが、就職への強みになります。

【出典】文部科学省「平成30年度 学校基本調査」より「職業別就職者数(高等学校 通信制)」

https://bit.ly/31XLxKk https://bit.ly/2WEvDoW

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通信制高校卒業後、就活する上での心構え

通信制高校を卒業した後、就職活動をスムーズに進めるために重要なポイントは、主に3つあります。

  • アピールできる強みをつくる
  • 応募者の個性や強みを評価してくれる企業を選ぶ
  • 大学や専門学校に進学して最終学歴を上げる

それでは、それぞれ具体的な内容を詳しく見ていきましょう。

アピールできる強みをつくる

就職活動をする上で重要なのが、通信制高校時代に身に付けたスキルや経験を、面接や履歴書でアピールすることです。美容やデザイン、スポーツや保育、動物など専門性がある通信高校や学科で学んだ知識や経験、熱意をアピールできるようにしましょう。

通信制高校の中には、仕事との両立をしている人もいます。仕事を続けながらの勉強は簡単なことではありません。その努力や忍耐力、アルバイトで培った社会経験などは、就職とってのアピールになるでしょう。全日制高校の場合、部活動での経験が評価される場合もあります。通信制高校にも部活動が盛んな高校がありますが、そうではない通信制高校の場合は、アルバイトを頑張ってたくさんの経験をすることが財産にもなるのです。通信制高校は、全日制高校と違い、職業体験やインターシップが豊富なことが特徴でもあります。実際に働きながらスキルが経験を身に付けることができるので、多いに活用して就職活動でもアピールしましょう。

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応募者の個性や強みを評価してくれる企業を選ぶ

就職活動の上で最も評価されるのが「学歴」だという時代は、年々遠のいています。古い、年功序列タイプではなく実力主義の企業や、未経験でも入社後に人材を育てるために、社内教育が充実している企業も少なくありません。近年の深刻な人手不足の中、学歴だけで判断せずに入社後に会社に貢献してくれる人材を探しているのです。

そんな中、学歴の代わりに通信制高校卒業者がアピールできるのは、自分の個性や強み。好きなことや、やりたいことがあって通信制高校を選んだ人は、その分野や職業に対する熱意を伝えるのも良いでしょう。仕事と両立した人は、その苦労や努力についてアピールするのも良いですね。

学歴を重視しない企業は、小売りや飲食、物流などのサービス関連や、ITなどに多く、通信制高校出身者には向いていると言えます。

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大学や専門学校に進学して最終学歴を上げても良い

学歴を重視しない企業が増えている一方で、まだまだ最終学歴を重視する会社も根強く残っています。新規の事業を行うベンチャー企業や若い企業に比べ、老舗の企業などでは学歴を重視する風習が残っている場合もあるでしょう。

ネームバリューのある大手企業では、応募者が殺到するため、採用活動に労力や時間をかけないようにすることから、学歴によるふるいにかけることもあるのが実情です。

そのため、大手や有名企業への就職を望む場合には、通信制高校卒業後に大学や専門学校に進学し、最終学歴を上げることも選択肢の1つ。学歴は最終学歴が重視されるので、高校が通信制高校であることの影響は小さいのです。

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通信制高校卒業後、就職するためのポイント

通信制高校卒業後に就職するポイントにはどんなことがあるでしょうか。今から準備しておきたい3つのポイントは次のとおりです。

  • アルバイトで社会経験を積む
  • ビジネスで役に立つ資格を取得する
  • 就職支援サービスを利用する

では、それぞれの内容について詳しくご紹介しましょう。

アルバイトで社会経験を積む

アルバイトで得た社会経験は、就職活動をする上で大きなアピールポイントになります。就職に有利になることとは、具体的にどんなことでしょうか?

言葉づかいビジネスマナーが身についている

・アルバイトでのエピソードや成果を話すことによって、仕事との向き合い方自分の強みなど、人間性をアピールできる

・同じところで長く働いていることは、職場の人との協調性があり、精神力や体力があるというアピールにつながる

・同じ業界や同じ職種で働いていた場合、戦力になると期待できる

最近の深刻な人不足の中、企業側が心配するのは「採用後すぐに辞めてしまわないか」ということです。就職後、すぐに辞めてしまう新卒者が多い中、アルバイト経験があり一度社会に出て働いた経験があることや、同業界・同職種で働いていたことは大きなメリットになります。

社会に出る前の理想と現実のギャップというものも経験していて、実際にお金を稼ぐという大変さを経験している人は、企業側にも好印象でしょう。将来就きたい業界や職種に合わせてアルバイトを選ぶのがおすすめです。

また、通信制高校は毎日登校する必要がない分、先生や生徒などとの人間関係が作りにくいというデメリットがあると感じる面接官もいるかもしれません。そこは、豊富なアルバイト経験で対人関係や協調性を養ったことをアピールできることにもつながるでしょう。

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ビジネスで役に立つ資格を取得する

資格を取得することによって、実際に就職後に職場で役立つことをアピールできることはもちろん、仕事へのやる気を伝える材料にもなります。資格があるからといって、必ずしも希望の職種に就けるわけではありませんが、資格を取得するのであればこれから従事したい仕事に合わせて資格を選ぶのが良いでしょう。

では、具体的にどんな資格があるのでしょうか?

・事務系 日商簿記、秘書検定など

・美容系 美容師、理容師、ネイリスト検定など

・医療系 医療事務、介護事務、調剤薬局事務、歯科助手、介護職員初任者研修など

・スポーツ系 スポーツトレーナーなど

・動物系 トリマー、小動物看護士など

・IT系 情報処理技能検定試験、ITパスポート試験など

・飲食系 調理師

通信制高校では、理容師、美容師、調理師やITパスポート試験などの国家資格を取ることもできます。自分の就きたい職種や業種に合った資格が取れる通信制高校を選ぶのが良いですね。

就職支援サービスを利用する

通信制高校卒業者が利用できる就職支援サービスには次のようなものがあります。

・学校の支援制度

・公共職業安定所(ハローワーク)

・転職エージェント

通信制高校にも、全日制高校と同じように進路指導の先生がいて、就職のサポートを受けることはもちろん可能です。企業から高校に来た求人票の中から就職先を探すことができます。

そして、ハローワークも同様に求人を探すことができる方法です。最寄りのハローワークを探したら、求職申し込みをして、ハローワーク内のパソコンで求人を検索したり、窓口相談を受けたりこともできます。自宅のパソコンやスマートフォンから求人検索をすることもできますが、ハローワーク内のパソコンでしか検索できない求人票もあるので注意が必要です。

転職エージェントでは、就職・転職のプロからさまざまなアドバイスを受けながら就職活動をすることができます。転職エージェントとは、企業と求職者の間に立って就職活動をサポートしてくれるサービスのことです。多くの企業の採用担当者と話してきたコンサルタントが、求職者の条件や理想とマッチングする企業を見つけてくれます。履歴書や職務経歴書などの応募書類の書き方や、面接対策も対応可能。また、企業との面接日時の調整や交渉ごとも代行してくれます。登録や利用はもちろん無料。でも、「どうしてそんなサービスを無料で受けられるの?」と心配になる人も多いでしょう。転職エージェントは、応募企業から手数料をもらう形で成り立っているので、求職者側は無料で利用できるのです。

転職エージェントには、若年層や中堅層など、それぞれの年代やキャリアに特化したエージェント、特定の職種や業界に特化したエージェントなど、それぞれに特徴があります。もちろん、通信制高校卒業者向けの求人や、中卒、フリーター、ニート向けの求人も紹介してくれますよ。転職エージェントを利用することによって、就職活動のスムーズ度がグンと上がります。

》転職エージェントとは?メリット・デメリットと利用すべき人の特徴

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通信制高校卒でも不利じゃない!大事なのは在学中の準備と過ごし方

通信制高校卒は、全日制高校や定時制高校と同じ高校卒業資格です。通信制高卒であること自体が、転職に不利になるわけではありません。

大事なのは、就きたい職業を見据えて、資格取得に向けて勉強したり、アルバイト経験を積んだりして、在学中にどう過ごすかにかかっています。企業の採用担当者に、自分の強みや個性をアピールできるポイントを準備しておきましょう。学校やハローワークと並行して、転職エージェントを利用するとスムーズに就職活動が行えますよ。

 

 

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